2007年 09月 30日 ( 1 )

 

反響も要望も

 特にないのですが、前の記事の続きです。

 なんで同じネタをこんなに引っ張ってるのかというと、この“途中で止めてタイミングをずらす攻撃”が打倒ムエタイのためのキーになる技術のひとつではないかと思っているからです。
 というのは、鈴木秀明選手がローキックでやっていた“途中で止めてタイミングをずらす”動きを、ラジャダムナンのタイトルと獲った武田幸三選手もやっていたからです。こちらはパンチで。

 ラジャのタイトルを獲ったvsチャラームダム戦のフィニッシュとなった右パンチがまさにそれっです。
 テレビなどでも何度も映像が流れているので、気付いている人も多いと思いますが、このパンチが途中で一瞬止まっているんです。そうしてタイミングをずらすことによって、相手が合わせようとしていたカウンターのパンチをスカし、二重のカウンターみたいになってヒットしています。
 この途中で止めてタイミングをずらすパンチ、当然ですが武田選手もわざとやっていました。
 昔、あるインタビューの中で、「パンチを打つ前に頭を少し動かして、タメを作りながら相手の反応のタイミングをずらす」みたいなことを言っていたので、途中で止めるだけじゃなくて、タイミングの外し方にもいくつか種類があったようです。
 まだ武田選手が日本タイトルを獲ったばかりの頃、ガードの低い武田選手のパンチを見て「カウンターを合わせれば一発でしょ」みたいなことを言う人が結構いましたが、実際には誰一人カウンターを合わせることができなかったことを考えると、その頃から独自のタイミングを外したパンチを使っていたんでしょうね。
 最近はボクシング的なタイミングのパンチになっているせいか、カウンターを合わせられることも多くなりましたが…。

 で、また話はずれますが、この“途中で止めてタイミングをずらす”技術って、何も格闘技だけに限ったものではなくて、サッカーなんかでも見られる技術なんですよね。
 ジダン選手のドリブルとか、一瞬止まるというか止まるフリをすることで、相手のディフェンダーが過剰に反応して足を止めてしまい、そこから再加速することで相手を振り切る動きをよく見せていました。このフェイント、相手選手のレベルが高いというか反応が良いほど有効なようです。
 たぶん、「反応を競い合う競技」と言われるムエタイについても、同じことが言えるのではないかと思います。トップレベルで反応が良い選手ほど、攻撃の”起こり”に反応してディフェンスしたりカウンターを合わせたりして来ますから、その攻撃を途中で止めることによってタイミングをずらすという技術が効果を発揮するのだと思います。
 ひとつひとつの技術や反応の鋭さで勝負していたら、選手層が圧倒的に厚いムエタイの頂点に位置する選手たちにはかないませんから、こういう小細工というかズルイ技術を身に付けて、相手を引っ掛けるしかないのかなと。

 来月3日にはK-1 MAXで魔裟斗選手がブアカーオ選手とやりますが、魔裟斗選手がこういう“途中で止めてタイミングをずらす攻撃”を何か身に付けていたりすると、面白いことになりそうなんですけどね。
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by masumania | 2007-09-30 23:00 | キック/格闘技