2007年 01月 28日 ( 1 )

 

男女の差は文化!?

 男女の差って、結局のところ文化の違いなのではないかと思います。

 もちろん、子どもが産めるとか産めないとか、身体的な違いとか、ホルモンの出方が違うとかはあるのでしょうが、一般的に言われている「女は〜だから」とかいう説は、基本的に偏見か男女の文化の違いから生まれているものだと思っています。
 一番よく聞くのがクルマの運転に関する説。確かに女性の方が運転が下手な人は多いです。女性のF1ドライバーもほとんどいないですし。
 でも、それって運転がうまいことをカッコイイと思う、あるいは運転が下手なことをカッコ悪いことだと恥じる男の文化のおかげだと思うんですよ。
 「女性の脳は空間認知能力が低くて、だから運転(特に車庫入れとか)が苦手」という話もよく耳にしますが、僕は基本的にこの話を信用していません。なぜなら、ある調査によると、同じ空間認知能力を測定するようなテストを女性にやらせた場合でも「これは男女の空間認知能力の差を調べるためのテストです」と知らせた場合と、そのことを知らせずに違うテストだと言ってやらせた場合では、前者の方が明らかに測定結果が悪いという結果が出た、という話を読んだことがあるからです(何の本だったかは忘れました。すみません)。
 つまり、女性の側に「空間認知能力が低い方が女らしい」というバイアスが働いているということですね。
 逆に、男性の側には「運転がうまくなければ」というバイアスが働いています。
 スターリング・モスという偉いレーシングドライバーの言葉に「男が下手だと言われると怒るものが2つある。1つはSEXで、もう1つはクルマの運転だ」というものがあります。嘘だと思ったら、男友達の運転するクルマに乗った時に試してみてください。例え免許を取ったばかりの初心者ドライバーであっても、「運転下手だね」と言われると明らかに不機嫌になるはずですから。
 一方で、女性は空間認知能力が低い方が(車庫入れなんかは下手な方が)女らしくてカワイイと思っていて、他方で男性は「クルマの運転はうまくなければ」というプレッシャーにさらされている。どっちが運転がうまくなるかは一目瞭然ですよね。
 あと、そもそもクルマを運転する機会が男女で大きく違うということも影響しているはず。女性のF1ドライバーがいないのは、黒人のF1ドライバーがいないのと同じだと思います。そもそも与えられた機会が少ないのです。

 子どもの頃からミニカーを買い与えられて育ち、大きくなるに従って「男たるものクルマの運転はうまくなければ」と思い込まされる男性文化。対して、女の子はミニカーで遊んでると「女の子なんだから」と取り上げられたりしたはず。少なくともミニカーを買い与えられて育てられた女の子なんてほとんどいないはずです。
 で、男の子はもとからミニカーが好きで、女の子は元々ミニカーに興味がないかというと、実はそうでもない。うちの甥っ子は全くクルマやミニカーに興味がなく、僕がせっかく買ってやったミニやチンクエチェント(フィアット製のデザインが特徴的なクルマ)のミニカーを見ても「青いクルマ」としか認識しません。それに対して友人の家の女の子は、おばあちゃんに買ってもらったぬいぐるみを放ったらかして、別のいとこ(男の子)が買ってもらったミニカーを強引に持って帰り、ミニカーの本を見ながら1台づつ「これはエスティマ、これはdBだよ」とか説明していました。将来が楽しみです。

 まあ、例にしやすいクルマの話を持ち出しましたが、このように男女の差って、それぞれが育てられた文化の違い(ここで言う“文化”とは価値観とかまで含めた“広い意味での文化”です)が大きいと思うんですよね。
 なんか、男女間の違いを見つけた時には、相手の育って来た文化を想像してみると、それまで理解できなかったものが見えてくるかも知れません。くれぐれも「同じ日本人なんだから育った文化も同じ」とか思わないことが大切です。
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by masumania | 2007-01-28 00:20 | 男女の話