2007年 01月 17日 ( 1 )

 

民営化の弊害!?

 asahi.comの記事からのブックマークレットです。「年賀状の遅配、苦情2割増」なんだとか。テレビのニュースでも数社が取り上げていましたね。
 郵政公社側は「遅出しのため」と言っているようですが、実は経費削減のため、この時期のアルバイトを約6000人も減らしていたのだとか。そりゃあ、遅れもするよって感じですね。

 で、ニュースを見ていて気になったのが「民営化で便利になるはずが、逆の結果になってる」みたいなコメント。普通の営利企業としたら、人件費を削減しようとするのは当然の行為なわけで(郵政公社にとっては掻き入れ時のこの時期に人件費を削るという判断が正しいのかどうかは別にして)、民営化することによって、こういうことが起きるのはむしろ必然だと思うんですけどね。
 今までの、いわば国に守られてた状況だったからこそ、普通の企業の論理からすれば割に合わないような離島や遠隔地などにも一律50円の料金で郵便物が届けられていたわけで、それを民営化して利潤を追求するという面からだけ判断するようになれば、割に合わない人件費は削られて、むしろ不便になるのは避けられないと思います。「何でも民営化すれば便利になる」みたいな信仰は間違いだと思うのですが…。

 同じような声は、民主化(資本主義化)が進んでいた頃の東欧でもよく耳にしました(私はその頃、東欧に近い辺りで暮らしていたので)。
 東欧諸国の人たちは資本主義を導入することによって「便利になる、暮らしが良くなる」と無条件に思っていたみたいですが、生活に密着する部分で市場原理が導入されると、それまでの社会主義下では保証されていた福祉なんかが色々と削られてしまったりするわけです。
 それに対して「生活が苦しくなって、こんなの資本主義じゃない!」みたいな声があがっていたわけですが、資本主義下で育った身からすると「いやいや、資本主義ってそういうもんだから…」と思ったものです。

 「資本主義化すれば全てが良くなる」という単純な思い込みに「オイオイ」と思ったわけですが、それと同じような感想をこのコメントに対しても持ちました。「市場原理を持ち込めば、全てが良くなる」という思い込みも、そろそろ捨てた方がいいと思うんですけどね。
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by masumania | 2007-01-17 23:26 | 気になるニュース・言葉