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「面白いこと」って何ですか?

 自分にとっての「面白いこと」って何だろう?って考えたとき、それはキックボクシングであったり、バイクに乗ることであったり、文章を書くこと(=仕事)であったりするわけですが、それらのことを「面白い」と感じる理由は何かというと「向上心を持って取り組める」ということなのだと思います。
 興味を持ったり、始めたきっかけはそれぞれ違いますが、「今回よりは次回はうまくできるように」とか「今回できなかった部分を次回はできるようにしよう」とか思うから、ハマって行ったというか、やめられずに続けて来たのだろうと思うわけです。
 どうして、そんなことを考えるようになったかというと、前に勤めていた会社の社長に言われた言葉がきっかけでした。それは「面白いことっていうのは、人より上に行って、ほかの人間には見られない景色を見ることだ」というもの。その言葉には、うなづけるものも大きかったのですが、私の考える「面白さ」とはちょっと違うなと感じたのです。
 「人より上に行く」っていうのもひとつの向上心だとは思うのですが、どちらかと言うと「上昇志向」という言葉の方が近いのではないかと私は思います。で、私の場合、たぶんこの「上昇志向」が人より弱いというか、向上心や面白さを感じるベクトルがちょっと違ったのだと思います。(それがキックでろくな成績を収められなかった原因なのでしょうが…)

 私の場合、スキーを例に考えるとわかりやすいのですが、「上昇志向」というのはつまり人より上手くなろうとしたり、1級やインストラクターの資格を取ろうとすることだと思いますが、私はそっちの方向に面白さを見つけられなかったんですよね。
 もちろん、最初のうちは「人より上手くなりたい」と考えていたと思うのですが、そう思っていた頃にはたぶんスキーの面白さに気付いていなかったと思うのです。そっちの方向に面白さを見出そうとすると、周りに自分より上手い人がいっぱいいて「人より上手く」なれないと思った瞬間、面白くなくなってしまうのだと思いますが、私の場合は逆だったなと。周りの上手い人からアドバイスをもらって、いわゆる“踏んで曲がる”とか“切って曲がる”とか言われる曲がり方ができるようになって来ると、全てのターンが面白くなり、「今のターンより次のターンを上手く曲がりたい」と思うようになって、スキーの面白さに気付いたのだと思います。

 わかりづらいですが、「人より上に」という上昇志向ではなく、「今より次」という方向の向上心が私にとっての「面白さ」なんだと思います。
 バイクでも「人より速く走りたい」という思いよりは「今のコーナーより次のコーナーを上手く走りたい」という気持ちの方が強く、だからこそ大してセンスもないのにやめられないのだと思います。
 キックの場合は「あいつに勝ちたい」という思いもかなり持っていましたが、練習してる時は「今のキックよりも次のキックを上手く蹴ること」ばかり考えていたような気がします。あんまり競技者向きの考え方ではないですね。
 まあ、だからこそセンスなんか全然ないし、結果も全然出せていないのに10年も続けて来てしまったのかもしれませんが。

 みなさんにとっての「面白さ」って何ですか?

by masumania | 2007-01-16 00:48 | 日々のつぶやき  

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