大晦日の感想

 すっかり格闘技三昧で、大晦日は何もできませんでした。
 たくさん試合があり過ぎて、頭の中が整理できていないのですが、忘れないうちに感想などを書き留めておこうかと思います。

 全体的になんとなく見ていて切ない気持ちになる試合が多かったですね。個人的には。
 おそらく、最も注目を集めていたであろう吉田vs小川の対戦は1Rで吉田の一本勝ちでした。総合格闘技11戦目にして初めて柔道着を脱いで試合に望んだ吉田の決断と、真剣勝負の舞台でギリギリの闘いを繰り返してきた経験の差が出た試合だったと思います。予想外に一方的な展開になりました。
 個人的には真剣勝負の世界で生きて来た吉田が勝ったのは喜ばしいことのはずなのですが、終わってみると結構切ない気持ちになっていました。小川有利との予想がはずれたということもありますが、実は自分が意外にも小川のことが好きだったらしいということに気付かされました。

 そして、一番切ない気持ちになったのは五味vs桜井の一戦。桜井は私と同じ世代ですし、知り合いの親友だったりとちょっとした縁があった関係で、かなり応援している選手でした。かなり桜井よりに予想して5:5と書きましたが、予想以上に五味との実力差はあったようです。
 序盤には五味の左ストレートにドンピシャのタイミングで左フックを合わせていたり、ローキックを効果的に使っていたりと「結構行けるかも」と思わせる動きを見せていたのですが、五味のパウンドをもらってしまった辺りから、一気に流れを持っていかれましたね。選手としての勢いは“気持ちの勢い”みたいなものの差が出た一戦だったと思います。
 でも、やっぱり同世代の選手が若い選手に倒されるシーンは、見ていて切なくなりますねぇ…。

 須藤元気と山本KIDの対戦も、何となくやりきれないような気持ちにさせる結果でした。須藤が負けたということよりも、最後のレフェリーストップのタイミングがやや早いような気がしたので、そのことに対する不満ですけどね。あれは、止められた選手としては悔しいでしょうね。確かにパンチは効いていましたが、目もしっかりしていたし、ディフェンスの体制もちゃんと取っていたので、もう少しやらせてあげてもよかったかと思いました。
 いつもはレフェリーが止めるのは早い方がいいと思っているのですが、今回はあそこで止められなければ結果は変わっていた可能性もあると思えるだけに、不満の残るストップでした。

 アーネスト・ホーストがセーム・シュルトに敗れてしまったのも、切ない気持ちにさせる結果でした。
 あと、自分でボビーの勝利を予想しておいて何ですが、曙が負けたのも彼の不遇な境遇を思うと切ない気持ちになってしまいました。まあ、プロレスでは稼いでるみたいですから、心配することはないのかも知れませんが…。
 金子賢も予想していた結果とはいえ、柔術がベースと言っていたのだから腕十字で負けることはないのではないかと…。もっと気持ちよく打撃でぶっ飛ばされて欲しかったです。金子賢が嫌いなわけではなく、格闘家としての今後を考えるとですけどね。そういう意味で不満が残りました。

 切ない気持ちになる試合ばかりではありませんでしたけどね。
 菊田と滝本の一戦なんかは、柔道の実績では大きな差がある滝本を総合格闘技の世界で実績を積んで来た菊田が圧倒して見せるなど、総合格闘技が競技として成熟して来ていることを感じさせてくれました。
 小川vs吉田戦もそうでしたが、もはや柔道や他の格闘技の貯金だけで勝負できる世界ではなくなって来ていることを証明していると思います。
 そういう意味では、魔裟斗がボクシング出身の大東を圧倒した試合もよかったのかもしれません。個人的には見ていてちょっとかわいそうになってしまいましたが…。

 TBSとフジの勝負という意味では、視聴率競争の結果は知りませんが、フジ(PRIDE)の圧勝だったと思います。きちんと「勝負」に焦点を当てた番組作りではやはり、フジに一日の長があるのかなと。何よりもTBSは解説者がよくなかったですね。明らかに偏った解説は聞いていて気分悪かったです。
 TBS側はマッチメークもよくなかったですね。話題先行というか…。アーツやレ・バンナに総合をやらせて何の意味があるのかわかりません。マッチメークをしているのも、解説をしているのと同じ人ですが…。
 話題も大切ですが、見ていて面白いと思える内容のある試合でないと、せっかくの格闘技ブームも尻すぼみになってしまうと思うんですよね。
 もっと勝負や内容にこだわったマッチメークを期待したいところです。
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by masumania | 2006-01-02 23:45 | キック/格闘技  

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