なまり亭

 この番組面白いですよね。
 地方出身のタレントが郷土料理を食べながらトークし、なまりを使う毎に料金が加算されていくという内容は、一歩間違えば方言をバカにして笑いを取るという番組になってがちですが、そうはなっていない点が非常に好感が持てます。

 この辺は作り手側の意識の問題なのでしょうか。それとも「なまり」の判定員として出演している金田一秀穂先生の考えを反映しているのでしょうか(はじめはこの人は何のために出演しているのかわかりませんでしたが)。
 「標準語」ではなく「共通語」という呼び方をしている辺りにも、意識の高さを感じます(日本語には本来「標準語」はないはずなのですが)。

 逆に、なまりを使って話しているときの方が、出演しているタレントさんたちも1.5倍ぐらい魅力的に見えるから不思議です。ジムの友人とも話していたのですが、特に女の子は、なまりで話している方が可愛く見えます。その友人いわく「なまりのある女の子と付き合いたくなる」のだそうです。

 誰だったかは忘れてしまいましたが出演者の一人も「私はなまりで話しているときの方が倍ぐらい面白い」と言っていましたが、その通りだと思いました。これは、やはり自分が育った「母語」(「母国語」ではない)でしゃべっているときの方が、より意識の深い部分を言語化できるということなのでしょうか?

 以前に高○忠夫がダウンタウンの番組に出て、関西弁でしゃべっているのを見たことがあるのですが、このときも同じようなことを感じました。普段は当たり障りのない話ばかりで、面白いとも思ったことがない高○忠夫のトーク(失礼!)が、このときだけは非常に面白かったのです。
 何というか、共通語でしゃべっているときには被っている仮面をはずしているかのようでした。

 これは以前に教育学や言語学に詳しい先生に聞いた話なのですが、「母語」(くどいようですが「母国語」ではありません)のレベルが低いと、その後どんな言語を習っても母語のレベルを超えることはできないらしいのです。
 帰国子女などで、一見達者に英語を操っているように見えても、使いこなせている表現のレベルは中学生並みだったりすることもよくあることのようです。日本語のレベルが低いまま、英語を学んでみても、結局見に付く英語は日本語のレベルを超えることはないので、日本語能力が中学生並みだと英語もその程度のレベルまでしか行かないのだそうです。
 以前、金田一秀穂先生にインタビューした際も同様のことを言っておられました。「英語の早期教育は意味がないどころか危険だからやめた方がいい」と。
 このときから、私は金田一先生のファンになってしまいました。このインタビューでは、そのほかにも色々と興味深い話を聞けたのですが、それはまたの機会に。


 残念なのは、この「なまり亭」のコーナーがあるマシュー南の番組が、ゴールデンに行ってしまうことです。私、さすがにゴールデンタイムに家でゆっくりテレビを見られるような生活はしていませんので・・・。
 ビデオに撮ってまで見る時間もないしなぁ。
 まあ、ゴールデンに行ったとたん、当たり障りのない、つまらない番組になってしまうのもよくあることではありますが。
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by masumania | 2005-09-08 23:17 | 気になるニュース・言葉  

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