今売っているスペリオールで

 西原理恵子の漫画が好きなのですが、今売っている『ビッグコミック・スペリオール』に掲載されている「うつくしい のはら」という作品は、本気でヤバかったです。コンビニで立ち読み中に思わず泣きそうになり、あわてて買って帰りました。家で読んでても、ガラにもなく涙が出てきます。
 “PLUTOによせて”というサブタイトルが付いているこの作品、手塚治虫漫画賞を受賞した浦沢直樹氏の「PLUTO」に合わせて、同賞の短編賞を受賞している西原版の「プルート」ということになっています(巻頭には浦沢氏との対談も収録)。でも「西原のあの絵でどんなロボットを描いてくれるんだろう?」とか「あの毒でどんな風に浦沢に噛み付くんだろう?」と期待していると見事に裏切られます。と、いうよりロボットなんかどこにも出てきません。
 これ以上、ここで内容について書くのは控えますが、「西原のあの毒の強いギャグや絵はちょっと・・・」という人にこそ読んでもらいたい作品です。コンビニに行けば置いてありますし、中央のカラーページなのですぐにわかると思います。立ち読みでもいいので、目を通してみることをオススメします(コンビニで涙ぐむとかなり恥ずかしいので、買って帰ることを推賞いたしますが)。

 戦争とか平和、貧困とか南北問題、さらに人間の本質に関わるものが色々あって識字とか教育とか、12ページの中で色々なものを感じさせてくれます。
「漫画に限らず、文学や映画界などまで含めて、今の日本でこんな作品が描けるのはこの人だけなんじゃないか」という感想は、持ち帰った家でこれを読んだ我が母親の言葉です。
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by masumania | 2005-07-26 23:22 | 本/マンガ  

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