K-1 MAX日本代表決定トーナメント

 今月は少しマメに更新しようと思っていたのに、またも間があいてしましました…。

 で、表題の件。
 K-1は、このMAXの日本トーナメントが一番面白いような気がしています。知っている選手が多くて感情移入しやすいこともあるかもしれませんが、技術的にもレベルは上がっているし、何よりむき出しの気持ちのぶつかり合いが見られるのがたまりません。
 考えてみれば、私が前に所属していた会社に入って、一度は辞めたつもりだったキックを、またやりたいと思うようになったのには、魔裟斗選手の出場していた第1回のMAX日本トーナメントが大きく影響していることは間違いありません。何と言うか、見ているとジッとしていられない気分にさせるパワーがあるんですよね。それにやられて、今も深夜にブログを更新しているわけです。

 今回のトーナメント、個人的には優勝は城戸選手か日菜太選手かなと思っていたのですが、見事に外しました。長島選手は、連続KO負けのダメージがある(1度派手なKO負けした選手は、その後目に見えて打たれ弱くなることが多い)と思っていたので、正直1回戦も厳しいかと思っていました。すみません。
 でも、今回のトーナメントで間違いなく、一番いい動きをしていて、一番いい試合をしていたのは長島選手だと思います。最後の決勝戦は、完全に長島選手に感情移入してしまって、勝利の瞬間は不覚にも涙が出そうになりました。
 長島選手は昔、MARSという総合格闘技のイベントに出ていた頃に見たことがあって、キックの試合も何度か見ているので、何となく親近感を持ってしまっていることもありますが。

 試合内容ですが、1回戦の名城選手に勝った試合は、わずか39秒という短時間なのもあって、よくわかりませんでした。先に当てる勘は鈍ってないな、とか、魔裟斗も言っていたように体格差があったのかなと思った程度でした。
 でも、2回戦での動きを見て、これはスゴいと確信しました。
 ノーモーションの右ストレート(直突き?)を打った瞬間に右に回り込む動きとか、頭をずらしながら打つ左フックとかの動きは昨年と同じですが、何より出入りを使って相手のパンチを丁寧に外して、よく見ているのが印象的でした。
 去年までは、一か八かで突っ込んでるような場面が結構あり、それが魅力でもあったのですが、前述の通り打たれ弱くなっている可能性のある今回は、丁寧に出入りを繰り返していました。長島選手の強みを活かしつつ、ダメージの蓄積を避ける動きをしみ込ませたのは、トレーナーが偉いのだと思います。
 今年に入って、大宮司(元)選手がトレーナーをしているようですが、スゴい手腕だと思いました。(前日に、たまたま大宮司さんとお話する機会があったこともあって)

 そして、何度もビデオで繰り返し見てしまったのが、龍二選手から最初のダウンを奪った場面。
 まず、左アッパーから右ストレートを返して、この左アッパーが入ると見ると、いったん左フックで外に意識を振っておいて、左アッパーとタメの動きが似ている左ボディーを打ち、そして同じようなタメから一瞬タイミングをズラすような左フックをヒットさせていました。そこから詰めの左アッパー→右ストレート。
 たぶん、本当の狙いは直前に入った左アッパーだったのでしょうが、あの打ち合いの中でこれだけ多彩に左を上下とガードの内と外に打ち分けられるというのは、よっぽど練習を積んでいないとできないことです。もちろん、長島選手の“当て勘”の良さもありますが、それとは異質の、努力を積まないと身に付かない技術だと思います。

 最後の決勝戦も、出入りを使いながら多彩なフェイントをかけ、丁寧に闘っているのが感じられました。とはいえ、守りに入っているわけではなく、打ち合い上等の気構えがあるから、1発もらってダウンしてしまった後も、(ダメージは確実にあったはずですが)盛り返すことができたのでしょう。
 最後の右フックも、きちんと相手の右を見切って外しながら打っていました。タイミングもばっちりで、一発のダメージも大きかったと思いますが、今まで一度も倒れたことのない中島選手をKOできたのは、それまでに細かいヒットで積み上げたダメージがあったからでしょう。
 よく考えて練習を積んでいることがわかる丁寧な技術と、ハードパンチャーとの打ち合いにも引かない気持ちの強さ。何か感動してしまいました。

 優勝後のインタビューは、彼らしくない、本当に“素”のコメントだったと思いますが、あんな格好して、彼が非常に真面目に格闘技に取り組み、K-1 MAXの将来を考えていることが伝わったような気がします。
 いい選手といい試合が見られて(テレビだけど)、とても興奮しています。
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by masumania | 2010-03-28 02:47 | キック/格闘技  

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