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『ご臨終メディア』

『ご臨終メディア』_c0013594_2192083.jpg最近読んだ本の中から。
 集英社新書の『ご臨終メディアー質問しないマスコミと一人で考えない日本人』という本です。オウムのドキュメンタリー『A』で有名な森達也氏この本がとても面白かった森巣博氏の対談。2人が日本のメディアの現状について色々と語り合っています。とりあえず両論を並記しておけば「客観報道」だという欺瞞だとか、開き直りのコメントを連発する元首相に対して突っ込むことができない質問力のなさ、わかっていても政府や警察の御墨付きがないと「見せない」傾向、その逆に一度「悪者」にされてしまった相手に対しては徹底的に叩いて懲罰機関のようになっている現状(イラクの人質事件の時とかひどかったですね)など、いちいち状況が思い当たります。
 テレビ局の下請けとか孫請けの問題にも触れていて、「あるある」問題の背景も想像できますし、不二屋の問題やバラバラ殺人の話など、懲罰機関化についても最近の話題ともリンクしてくる部分も多いですね。「テレビ局社員の給料を300万にしろ」という森巣氏の意見にも賛成。

 個人的に一番うなづけた部分が、森巣氏が引用していた「まず“われわれ”と“かれら”を分けた。あとは簡単だった」という言葉。元ドイツのSS隊員の言葉として書かれたものだそうです。これまた、思い当たる状況が色々あって嫌な気持ちになりました。
 「破防法で裁かれるのはオウムで“われわれ”ではない」とか「共謀罪が適用されるのは“かれら”であった“われわれ”ではない」とか思ってると、気が付けば茶色の朝を迎えることになっちゃうんだろうな、と。

# by masumania | 2007-02-04 01:48 | 本/マンガ  

パンツは洗濯してますよ

 前回の記事のコメントでsachiさんに、男は「探してるものが目の前にあるのに見えてない」「女の人はすぐ呼ぶ」という指摘を受けたのですが、先日役所に行ったら隣に座った若い夫婦の旦那の方が嫁さんに「どうしてさぁ、男ってズボンを洗わないわけ? 私なんか一度履いたら毎回洗濯するよ!」と怒鳴られていました。
 自分に言われてるのかと思ってドキドキしちゃいましたよ。

 確かに私は2〜3回履いただけではズボン(←今風の若い嫁さんがそう言っていたので、そのまま使います)は洗いません。自分の周りにもそういう男が多いような気がします。
 言い訳をいわせてもらえば、Gパンって基本的に洗濯しないものだって言うじゃないですか。変な色落ちしちゃうとか。いや、Gパンに限らないんですけどね。洗わないのは…。

 そんなわけで、前にも似たような記事を書いた気がしますが、男女を問わず日常生活の中で「男(女)って、どうして○○なわけ?」と思う瞬間、あるいはそう言われた経験を募集したいと思います。
 思い当たる例がある方は、コメントを残していただければ幸いです。

# by masumania | 2007-02-03 01:40 | 男女の話  

男女の差は文化!?

 男女の差って、結局のところ文化の違いなのではないかと思います。

 もちろん、子どもが産めるとか産めないとか、身体的な違いとか、ホルモンの出方が違うとかはあるのでしょうが、一般的に言われている「女は〜だから」とかいう説は、基本的に偏見か男女の文化の違いから生まれているものだと思っています。
 一番よく聞くのがクルマの運転に関する説。確かに女性の方が運転が下手な人は多いです。女性のF1ドライバーもほとんどいないですし。
 でも、それって運転がうまいことをカッコイイと思う、あるいは運転が下手なことをカッコ悪いことだと恥じる男の文化のおかげだと思うんですよ。
 「女性の脳は空間認知能力が低くて、だから運転(特に車庫入れとか)が苦手」という話もよく耳にしますが、僕は基本的にこの話を信用していません。なぜなら、ある調査によると、同じ空間認知能力を測定するようなテストを女性にやらせた場合でも「これは男女の空間認知能力の差を調べるためのテストです」と知らせた場合と、そのことを知らせずに違うテストだと言ってやらせた場合では、前者の方が明らかに測定結果が悪いという結果が出た、という話を読んだことがあるからです(何の本だったかは忘れました。すみません)。
 つまり、女性の側に「空間認知能力が低い方が女らしい」というバイアスが働いているということですね。
 逆に、男性の側には「運転がうまくなければ」というバイアスが働いています。
 スターリング・モスという偉いレーシングドライバーの言葉に「男が下手だと言われると怒るものが2つある。1つはSEXで、もう1つはクルマの運転だ」というものがあります。嘘だと思ったら、男友達の運転するクルマに乗った時に試してみてください。例え免許を取ったばかりの初心者ドライバーであっても、「運転下手だね」と言われると明らかに不機嫌になるはずですから。
 一方で、女性は空間認知能力が低い方が(車庫入れなんかは下手な方が)女らしくてカワイイと思っていて、他方で男性は「クルマの運転はうまくなければ」というプレッシャーにさらされている。どっちが運転がうまくなるかは一目瞭然ですよね。
 あと、そもそもクルマを運転する機会が男女で大きく違うということも影響しているはず。女性のF1ドライバーがいないのは、黒人のF1ドライバーがいないのと同じだと思います。そもそも与えられた機会が少ないのです。

 子どもの頃からミニカーを買い与えられて育ち、大きくなるに従って「男たるものクルマの運転はうまくなければ」と思い込まされる男性文化。対して、女の子はミニカーで遊んでると「女の子なんだから」と取り上げられたりしたはず。少なくともミニカーを買い与えられて育てられた女の子なんてほとんどいないはずです。
 で、男の子はもとからミニカーが好きで、女の子は元々ミニカーに興味がないかというと、実はそうでもない。うちの甥っ子は全くクルマやミニカーに興味がなく、僕がせっかく買ってやったミニやチンクエチェント(フィアット製のデザインが特徴的なクルマ)のミニカーを見ても「青いクルマ」としか認識しません。それに対して友人の家の女の子は、おばあちゃんに買ってもらったぬいぐるみを放ったらかして、別のいとこ(男の子)が買ってもらったミニカーを強引に持って帰り、ミニカーの本を見ながら1台づつ「これはエスティマ、これはdBだよ」とか説明していました。将来が楽しみです。

 まあ、例にしやすいクルマの話を持ち出しましたが、このように男女の差って、それぞれが育てられた文化の違い(ここで言う“文化”とは価値観とかまで含めた“広い意味での文化”です)が大きいと思うんですよね。
 なんか、男女間の違いを見つけた時には、相手の育って来た文化を想像してみると、それまで理解できなかったものが見えてくるかも知れません。くれぐれも「同じ日本人なんだから育った文化も同じ」とか思わないことが大切です。

# by masumania | 2007-01-28 00:20 | 男女の話  

クラブマン No.261

クラブマン No.261_c0013594_20415164.jpg 最近のお仕事から。
 『クラブマン』の261号です。
 ニュースのページ「Wind from Clubman」を2ページほど書かせていただきました。
 ツインエンジンの特集はニューモデルBMW R1200RやBUELL XB12Sttのインプレも載っていて個人的にも気になるところです。
 あと、XB12Xでダートを走ってるページが面白そうでした。

# by masumania | 2007-01-26 20:41 | 仕事  

やっぱり…

 Yahoo!ニュースからのブックマークレットです。『<あるある大事典>「納豆ダイエット」はねつ造』とのこと。

 当然といえば当然ですね。
 このブログを含めて、いろんなところで何度も書いているような気もしますが、「これを食べればやせる!」なんて都合のいい食べ物は存在しません。(食あたりを起こして何も食べられなくなるような食べ物は別ですが)
 私が減量をしてるのを知ると「何を食べればやせるの?」とか聞いてくる人も多いのですが、そんな食べ物があったら私が教えてほしいぐらいです。減量の基本は、消費カロリーより摂取カロリーを少なくすること。断言しますが、それ以外の方法は全部ウソです。
 いろんなダイエット方法がテレビや雑誌で紹介されていますが、ほとんどは何らかのやり方で摂取カロリーを消費カロリーより少なくする方法を紹介しているのです。
 いわゆる「ダイエットにいい食べ物」とはカロリーが少ない食べ物とか、身体の代謝を良くしたり、食物繊維が入ってて排出されやすい食べ物のことで「やせる食べ物」ではありません。どんなに「ダイエットに効く!」と書かれているものでも、食べ過ぎたら太ります。

 何かマイナスイメージなことばかり書いてしまったので、プラスなことも書いておくと、「ダイエットに良くない食べ物」はありますが「絶対に食べちゃいけない食べ物」もありません。1日の消費カロリーをオーバーしなければ、極端な話、何を食べたっていいんです。
 もちろん、カロリーが多いものをちょっとだけ食べるより、カロリーが少なくて栄養バランスの優れた食べ物を少し多く食べた方が、身体にはいいし満足もすると思いますが、下手に「甘いものは食べない!」とか決めてストレスを貯めてしまうより、カロリーをオーバーしない範囲で甘いものも少し食べた方がいいと思います。
 試合のための減量は、計量が終わってしまえば体重がいくら増えてもいいわけですが、日常生活でのダイエットはリバウンドすると、どんどん太りやすい身体になってしまいますからね。
 炭水化物や甘いものを目の敵のように言う人もいますが、炭水化物(糖質)は脳の栄養源なので、摂らないとすごく脳がストレスを感じてしまうらしいです。以前にも書きましたが「我慢をしない」ことがダイエットを成功させるためのあまり知られていないコツです。

 これは実話ですが、同じジムで減量があまりにもキツイ時に、「甘いものを食べないと耐えられないから」と晩ご飯を1週間ぐらいプリン1個にして乗り切った選手がいました。あれだけキツイ練習をして、晩飯がプリン1個っていうのも微妙ですが、本人いわく「野菜とか食べても脳が満足しない」のだそうです。栄養学とかを勉強した上で導き出した答えではなかったと思いますが、正しい判断だったと思います。
 少なくとも「納豆を食べてるのにやせない」と言っている人たちよりは。

# by masumania | 2007-01-20 23:13 | 減量/ダイエット