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男女の差は文化!?

 男女の差って、結局のところ文化の違いなのではないかと思います。

 もちろん、子どもが産めるとか産めないとか、身体的な違いとか、ホルモンの出方が違うとかはあるのでしょうが、一般的に言われている「女は〜だから」とかいう説は、基本的に偏見か男女の文化の違いから生まれているものだと思っています。
 一番よく聞くのがクルマの運転に関する説。確かに女性の方が運転が下手な人は多いです。女性のF1ドライバーもほとんどいないですし。
 でも、それって運転がうまいことをカッコイイと思う、あるいは運転が下手なことをカッコ悪いことだと恥じる男の文化のおかげだと思うんですよ。
 「女性の脳は空間認知能力が低くて、だから運転(特に車庫入れとか)が苦手」という話もよく耳にしますが、僕は基本的にこの話を信用していません。なぜなら、ある調査によると、同じ空間認知能力を測定するようなテストを女性にやらせた場合でも「これは男女の空間認知能力の差を調べるためのテストです」と知らせた場合と、そのことを知らせずに違うテストだと言ってやらせた場合では、前者の方が明らかに測定結果が悪いという結果が出た、という話を読んだことがあるからです(何の本だったかは忘れました。すみません)。
 つまり、女性の側に「空間認知能力が低い方が女らしい」というバイアスが働いているということですね。
 逆に、男性の側には「運転がうまくなければ」というバイアスが働いています。
 スターリング・モスという偉いレーシングドライバーの言葉に「男が下手だと言われると怒るものが2つある。1つはSEXで、もう1つはクルマの運転だ」というものがあります。嘘だと思ったら、男友達の運転するクルマに乗った時に試してみてください。例え免許を取ったばかりの初心者ドライバーであっても、「運転下手だね」と言われると明らかに不機嫌になるはずですから。
 一方で、女性は空間認知能力が低い方が(車庫入れなんかは下手な方が)女らしくてカワイイと思っていて、他方で男性は「クルマの運転はうまくなければ」というプレッシャーにさらされている。どっちが運転がうまくなるかは一目瞭然ですよね。
 あと、そもそもクルマを運転する機会が男女で大きく違うということも影響しているはず。女性のF1ドライバーがいないのは、黒人のF1ドライバーがいないのと同じだと思います。そもそも与えられた機会が少ないのです。

 子どもの頃からミニカーを買い与えられて育ち、大きくなるに従って「男たるものクルマの運転はうまくなければ」と思い込まされる男性文化。対して、女の子はミニカーで遊んでると「女の子なんだから」と取り上げられたりしたはず。少なくともミニカーを買い与えられて育てられた女の子なんてほとんどいないはずです。
 で、男の子はもとからミニカーが好きで、女の子は元々ミニカーに興味がないかというと、実はそうでもない。うちの甥っ子は全くクルマやミニカーに興味がなく、僕がせっかく買ってやったミニやチンクエチェント(フィアット製のデザインが特徴的なクルマ)のミニカーを見ても「青いクルマ」としか認識しません。それに対して友人の家の女の子は、おばあちゃんに買ってもらったぬいぐるみを放ったらかして、別のいとこ(男の子)が買ってもらったミニカーを強引に持って帰り、ミニカーの本を見ながら1台づつ「これはエスティマ、これはdBだよ」とか説明していました。将来が楽しみです。

 まあ、例にしやすいクルマの話を持ち出しましたが、このように男女の差って、それぞれが育てられた文化の違い(ここで言う“文化”とは価値観とかまで含めた“広い意味での文化”です)が大きいと思うんですよね。
 なんか、男女間の違いを見つけた時には、相手の育って来た文化を想像してみると、それまで理解できなかったものが見えてくるかも知れません。くれぐれも「同じ日本人なんだから育った文化も同じ」とか思わないことが大切です。
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by masumania | 2007-01-28 00:20 | 男女の話  

クラブマン No.261

c0013594_20415164.jpg 最近のお仕事から。
 『クラブマン』の261号です。
 ニュースのページ「Wind from Clubman」を2ページほど書かせていただきました。
 ツインエンジンの特集はニューモデルBMW R1200RやBUELL XB12Sttのインプレも載っていて個人的にも気になるところです。
 あと、XB12Xでダートを走ってるページが面白そうでした。
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by masumania | 2007-01-26 20:41 | 仕事  

やっぱり…

 Yahoo!ニュースからのブックマークレットです。『<あるある大事典>「納豆ダイエット」はねつ造』とのこと。

 当然といえば当然ですね。
 このブログを含めて、いろんなところで何度も書いているような気もしますが、「これを食べればやせる!」なんて都合のいい食べ物は存在しません。(食あたりを起こして何も食べられなくなるような食べ物は別ですが)
 私が減量をしてるのを知ると「何を食べればやせるの?」とか聞いてくる人も多いのですが、そんな食べ物があったら私が教えてほしいぐらいです。減量の基本は、消費カロリーより摂取カロリーを少なくすること。断言しますが、それ以外の方法は全部ウソです。
 いろんなダイエット方法がテレビや雑誌で紹介されていますが、ほとんどは何らかのやり方で摂取カロリーを消費カロリーより少なくする方法を紹介しているのです。
 いわゆる「ダイエットにいい食べ物」とはカロリーが少ない食べ物とか、身体の代謝を良くしたり、食物繊維が入ってて排出されやすい食べ物のことで「やせる食べ物」ではありません。どんなに「ダイエットに効く!」と書かれているものでも、食べ過ぎたら太ります。

 何かマイナスイメージなことばかり書いてしまったので、プラスなことも書いておくと、「ダイエットに良くない食べ物」はありますが「絶対に食べちゃいけない食べ物」もありません。1日の消費カロリーをオーバーしなければ、極端な話、何を食べたっていいんです。
 もちろん、カロリーが多いものをちょっとだけ食べるより、カロリーが少なくて栄養バランスの優れた食べ物を少し多く食べた方が、身体にはいいし満足もすると思いますが、下手に「甘いものは食べない!」とか決めてストレスを貯めてしまうより、カロリーをオーバーしない範囲で甘いものも少し食べた方がいいと思います。
 試合のための減量は、計量が終わってしまえば体重がいくら増えてもいいわけですが、日常生活でのダイエットはリバウンドすると、どんどん太りやすい身体になってしまいますからね。
 炭水化物や甘いものを目の敵のように言う人もいますが、炭水化物(糖質)は脳の栄養源なので、摂らないとすごく脳がストレスを感じてしまうらしいです。以前にも書きましたが「我慢をしない」ことがダイエットを成功させるためのあまり知られていないコツです。

 これは実話ですが、同じジムで減量があまりにもキツイ時に、「甘いものを食べないと耐えられないから」と晩ご飯を1週間ぐらいプリン1個にして乗り切った選手がいました。あれだけキツイ練習をして、晩飯がプリン1個っていうのも微妙ですが、本人いわく「野菜とか食べても脳が満足しない」のだそうです。栄養学とかを勉強した上で導き出した答えではなかったと思いますが、正しい判断だったと思います。
 少なくとも「納豆を食べてるのにやせない」と言っている人たちよりは。
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by masumania | 2007-01-20 23:13 | 減量/ダイエット  

民営化の弊害!?

 asahi.comの記事からのブックマークレットです。「年賀状の遅配、苦情2割増」なんだとか。テレビのニュースでも数社が取り上げていましたね。
 郵政公社側は「遅出しのため」と言っているようですが、実は経費削減のため、この時期のアルバイトを約6000人も減らしていたのだとか。そりゃあ、遅れもするよって感じですね。

 で、ニュースを見ていて気になったのが「民営化で便利になるはずが、逆の結果になってる」みたいなコメント。普通の営利企業としたら、人件費を削減しようとするのは当然の行為なわけで(郵政公社にとっては掻き入れ時のこの時期に人件費を削るという判断が正しいのかどうかは別にして)、民営化することによって、こういうことが起きるのはむしろ必然だと思うんですけどね。
 今までの、いわば国に守られてた状況だったからこそ、普通の企業の論理からすれば割に合わないような離島や遠隔地などにも一律50円の料金で郵便物が届けられていたわけで、それを民営化して利潤を追求するという面からだけ判断するようになれば、割に合わない人件費は削られて、むしろ不便になるのは避けられないと思います。「何でも民営化すれば便利になる」みたいな信仰は間違いだと思うのですが…。

 同じような声は、民主化(資本主義化)が進んでいた頃の東欧でもよく耳にしました(私はその頃、東欧に近い辺りで暮らしていたので)。
 東欧諸国の人たちは資本主義を導入することによって「便利になる、暮らしが良くなる」と無条件に思っていたみたいですが、生活に密着する部分で市場原理が導入されると、それまでの社会主義下では保証されていた福祉なんかが色々と削られてしまったりするわけです。
 それに対して「生活が苦しくなって、こんなの資本主義じゃない!」みたいな声があがっていたわけですが、資本主義下で育った身からすると「いやいや、資本主義ってそういうもんだから…」と思ったものです。

 「資本主義化すれば全てが良くなる」という単純な思い込みに「オイオイ」と思ったわけですが、それと同じような感想をこのコメントに対しても持ちました。「市場原理を持ち込めば、全てが良くなる」という思い込みも、そろそろ捨てた方がいいと思うんですけどね。
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by masumania | 2007-01-17 23:26 | 気になるニュース・言葉  

「面白いこと」って何ですか?

 自分にとっての「面白いこと」って何だろう?って考えたとき、それはキックボクシングであったり、バイクに乗ることであったり、文章を書くこと(=仕事)であったりするわけですが、それらのことを「面白い」と感じる理由は何かというと「向上心を持って取り組める」ということなのだと思います。
 興味を持ったり、始めたきっかけはそれぞれ違いますが、「今回よりは次回はうまくできるように」とか「今回できなかった部分を次回はできるようにしよう」とか思うから、ハマって行ったというか、やめられずに続けて来たのだろうと思うわけです。
 どうして、そんなことを考えるようになったかというと、前に勤めていた会社の社長に言われた言葉がきっかけでした。それは「面白いことっていうのは、人より上に行って、ほかの人間には見られない景色を見ることだ」というもの。その言葉には、うなづけるものも大きかったのですが、私の考える「面白さ」とはちょっと違うなと感じたのです。
 「人より上に行く」っていうのもひとつの向上心だとは思うのですが、どちらかと言うと「上昇志向」という言葉の方が近いのではないかと私は思います。で、私の場合、たぶんこの「上昇志向」が人より弱いというか、向上心や面白さを感じるベクトルがちょっと違ったのだと思います。(それがキックでろくな成績を収められなかった原因なのでしょうが…)

 私の場合、スキーを例に考えるとわかりやすいのですが、「上昇志向」というのはつまり人より上手くなろうとしたり、1級やインストラクターの資格を取ろうとすることだと思いますが、私はそっちの方向に面白さを見つけられなかったんですよね。
 もちろん、最初のうちは「人より上手くなりたい」と考えていたと思うのですが、そう思っていた頃にはたぶんスキーの面白さに気付いていなかったと思うのです。そっちの方向に面白さを見出そうとすると、周りに自分より上手い人がいっぱいいて「人より上手く」なれないと思った瞬間、面白くなくなってしまうのだと思いますが、私の場合は逆だったなと。周りの上手い人からアドバイスをもらって、いわゆる“踏んで曲がる”とか“切って曲がる”とか言われる曲がり方ができるようになって来ると、全てのターンが面白くなり、「今のターンより次のターンを上手く曲がりたい」と思うようになって、スキーの面白さに気付いたのだと思います。

 わかりづらいですが、「人より上に」という上昇志向ではなく、「今より次」という方向の向上心が私にとっての「面白さ」なんだと思います。
 バイクでも「人より速く走りたい」という思いよりは「今のコーナーより次のコーナーを上手く走りたい」という気持ちの方が強く、だからこそ大してセンスもないのにやめられないのだと思います。
 キックの場合は「あいつに勝ちたい」という思いもかなり持っていましたが、練習してる時は「今のキックよりも次のキックを上手く蹴ること」ばかり考えていたような気がします。あんまり競技者向きの考え方ではないですね。
 まあ、だからこそセンスなんか全然ないし、結果も全然出せていないのに10年も続けて来てしまったのかもしれませんが。

 みなさんにとっての「面白さ」って何ですか?
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by masumania | 2007-01-16 00:48 | 日々のつぶやき  

気持ちが暗くなるニュース

 大晦日のDynamite!!での試合で秋山選手が身体にクリームを塗っていたことが明らかになりましたね。反則行為で桜庭vs秋山戦はノーコンテスト、秋山選手のファイトマネーは全額没収だそうです。
 私は桜庭選手を応援していたので、あの敗戦はちょっとショックでした。まさか、あれだけ差を付けてボコボコにされるとは思っていなかったので。ですから、このニュースを聞いて、ちょっと溜飲が下がった部分もあります。「あれは実力差じゃなかったんだ」と思うことができますから。
 でも、秋山選手が故意だったのかどうか知りませんが、主催者側の手際の悪さを含めて、リング上で反則行為が行われていたことには憤りを感じます。格闘技は危険なスポーツだからこそ、ルールや安全対策はきちんと徹底されていないと、選手は命を賭けて闘うことができなくなってしまいます。故意ではなかったとしても、一方がルールを守らないでリングに上がってたということですからね。

 その一方で、ネット上とかで見かける秋山選手に対するバッシングを見ていると、これも非常に暗い気持ちになります。彼がやったことは許されない行為だとは思いますが、それと彼の出自とは何の関係もないだろうと。
 何かあると、よってたかって叩くやり方には辟易しますし、隣国の人たちや在日の人たちをやたらと敵視する風潮にも気分が悪くなります。

 そんなわけで、今夜は非常に気分が晴れなくて寝られません…。
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by masumania | 2007-01-12 03:43 | キック/格闘技  

『大山倍達正伝』

c0013594_1434143.jpg 3連休は恥ずかしながら風邪をひき、嫁さんの実家で寝込んでいたわけですが、おかげで読みたかった本をゆっくり読むことができました。
 その中の一冊が、この『大山倍達正伝』という本。その名の通り、極真空手の創始者・大山倍達氏について書かれたノンフィクションです。ここ何年か、本といえばノンフィクションしか読んでいないような気がしますが、こういう面白い作品に出会うと、ノンフィクションがこれだけ面白いのだから、フィクションで物語を新たに作る必要なんてないんじゃないかとすら思ってしまいます。
 晩年には自ら公言していたそうですが、この人は韓国生まれの韓国人(変な書き方ですが韓国生まれの日本人もいますし、日本生まれの在日韓国朝鮮人でもないという意味で)でして、日本にも韓国にも戸籍があり、双方に家族もいたようです。そのこと自体は特に珍しいことではないのかもしれませんが、軍人を志して密航で日本に渡って来たり、戦後は空手修行に励みながら民族運動にも関わったり、アメリカ遠征をへて空手家として売り出すようになり、自らの“伝説”を語るようになったりと、その生涯の中でアイデンティティが「日本人」と「韓国人」、そして「東洋人」との間で揺れ動いて行く様が、とてもリアルに感じられて面白かったです。
 “伝説”として語られて来た山ごもりや牛殺し、アメリカ遠征などの逸話に対しても細かく検証されていて、こうした“伝説”について知っている人間にとっては、その辺りも非常に面白く読めました。やや細かすぎるとも思える記述もありますし、当時の日韓状況に関する説明が長すぎるように感じる人もいるかも知れませんが、単なる両論並記ではなく、著者が自らの立ち位置をはっきりさせながら書いていることは、ルポルタージュの手法としては正当なものだと思います。少なくとも私は退屈しないで読めました。
 600ページを超える物量は、気軽に手に取れる感じではありませんが、興味を持った部分を拾い読みするだけでも十分に楽しめると思います。私もそのつもりで手に取ったら、1時間以上も夢中になって立ち読みした挙げ句に買って帰って来てしまいましたから。
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by masumania | 2007-01-10 14:04 | 本/マンガ  

フリーライドマガジン 008号

 すっかりお馴染みになってきているかと思います『フリーライドマガジン』の008号です。
 今回はスクーターで行った林道ツーリングの話を書いています。
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 雑誌の紹介代わりに、先日このブログでも紹介しましたが、「そうだ 京都、行こう」のCMを手掛けたコピーライターの太田恵美さんの言葉をちょっと引用させてもらいたいと思います。あのCMのコピーには京都の街やお寺の歴史だとか、見どころの詳細、いわゆるスペック的なことについてはほとんど触れられていません。クライアント側の担当者がかわる度に、その部分を突っ込まれたそうです。「もっとスペックを増やせ」と。
 それに対して太田さんが言っておられたのは「京都がすばらしいということに異論がある人はいないと思いますが、そこに“今、行かなきゃ”と思うのは私的な理由しかあり得ないんです。ですからコピーも、その私的な部分に訴えかけるものでなければいけない。スペック的な情報を入れても、それは“今、京都に行かなきゃ”という理由にはならないんです」ということ。
 もう一人、これもお仕事でお会いしたCM制作をしている方の言葉ですが、最近、オリエンのないクライアントが多いのだとか。あったとしても提示されるのはスペックだけ。「今の時代、スペックだけで売れる商品なんてほとんどないんです。なぜ、この商品を作ったのか、という思いがあるはずで、それをどうやって表現していくかを考えるのが私たちの仕事のはずなのですが、その部分が抜け落ちてしまっていることが多い」のだとか。

 この雑誌にもスペック的な情報はあまり載っていません。でも「バイクで走りに行きたい」と思わせる写真や、作り手の思いが伝わってくる写真はいっぱい載っています。
 そういう私的な部分にいっぱい働きかけてくる部分や、スペックよりも“思い”が重視されているような辺りが、既存の多くのバイク雑誌とは一線を画する部分だと思います。
 興味を持たれた方は、ぜひ書店で手に取ってみてください。
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by masumania | 2007-01-08 23:13 | 仕事  

出産のこと

 だいぶ遅くなってしまいましたが、出産のことをまとめておこうと思います。うちの場合は助産院で産むことにしていたので、当然のように私も出産には立ち会わせてもらいました。病院で産む場合とは細かい部分が異なるかと思います。

 大まかに流れを追っていくと、まず金曜日の夜ぐらいから嫁さんが「お腹が痛い」と言い出しまして、これが前駆陣痛と呼ばれるものだったみたいです。そんなわけで土曜は予定を中止して家にいたのですが、この日は産まれる気配はなく、嫁さんも「油っぽいもの食べられるのも最後だからグラタンが食べたい」と言って夕食には自分でグラタンを作っていました。

 次の日の朝、目が覚めてみると枕元で嫁さんが痛がっており、助産院にもすでに電話をしていて10時には行くことになっているとのこと。サニトラでは振動がきつそうなので、タクシーを呼んで助産院まで行きました。
 助産院に付き、待っているあいだ嫁さんは昼食を食べていましたが、痛いらしく3分の1も食べられていませんでした。でも、それを見た助産婦さんは「よくこれだけ食べられましたね」と言っていて、やっと出産が本格的に近くなっているらしいということに気付きます。

 1時頃、出産のための部屋(といっても普通の四畳半ですが)に入る。嫁さんはかなり痛そう。椅子にもたれかかるような姿勢を取っている嫁さんの身体を、とりあえず助産婦さんと一緒にさすります。
 この辺から、私も時間の記憶があいまいになってしまっているのですが、とりあえず覚えていることはすごく痛そうだったということ。のどが乾いたのでコーヒーを飲んだら、嫁さんに「息がコーヒー臭い」と文句を言われたこと。ちなみに、うちの嫁さんはカフェで働いています…。当然、コーヒーも好きなはずなのですが、そのにおいが嫌になるぐらいだから、相当テンパっていたのでしょう。

 あと、助産婦さんには「身体をさすってあげてください」と言われるのですが、不馴れな手つきで身体に触れると嫁さんに嫌がられました。四畳半の中で声を出しながら必死に痛みに耐えて呼吸する嫁さんと、その身体とプロっぽい手つきでさする助産婦さん。そして、その様子を体育座りでヒザを抱えながら見守る私。という状況がしばらく続きました。
 途中からは嫁さんの手を握るという仕事を手に入れ、何とか居場所を確保した私。でも、何と声をかけていいのかもわからず、こういう場面での男の無力さを感じました。本当に女性は強いというか、出産での男の出番のなさを痛感。
 嫁さんの呼吸も相当苦しそうになり、「そろそろかな」と思っていたら院長さんに「あと1時間ぐらいで産まれるよ」と言われ、自分が痛みに耐えているわけでもないのに一瞬気が遠くなりかけました。でも、実際ちょうど1時間ぐらいで産まれました。さすがに3000人も赤ちゃんを取り上げて来たベテラン。
 最後は本当に気合いと根性の世界でした。でも、この助産院のいいところは妊婦さんを1人にさせないこと、そして助産婦さんが常に身体のどこかに触れていてくれます。これが結構重要で、嫁さんいわく安心感が全然違うのだそうです。「もっとがんばらなきゃ」みたいに妊婦さんを怒ることも絶対にしません。あと感心したのが、出産中に妊婦さんが頭を使わせるような言い方をしないこと。呼吸のリズムも助産婦さんが口で言いながら見本を見せてくれる感じで、言葉で「〜して」ということもほとんどありませんでした。

 出て来た赤ちゃんはお母さん自身の手で取り上げさせてくれます。そしてへその緒を切るのはお父さんの役目。その後は赤ちゃんを固まってる僕の手の上に抱かせると、胎盤を出したり手早く妊婦さんのケアをしてました。本当にあっけに取られるばかりで出番は全くありません。
 産まれたばかりの赤ちゃんを抱くと、感動して泣いてしまうお父さんお母さんが多いようですが、うちの夫婦はなぜか2人とも妙に冷静でした。特に泣くことも、感動に身体を震わすこともなく、「本当に出て来たよ」って感じ。私はあんまり感動したり泣いたりしないほうなので、自分の反応は予想どおりでしたが、あれだけ大変な思いをして産んだ嫁さんも意外と冷静な顔をしていたのはちょっと予想外でした。

 そんな状況なので「出産に立ち会うと感動だよ。絶対に立ち会うべきだよ」みたいなことは言えません。現場でも何もできませんでしたし。でも、あの大変さを目の当たりにするだけでも、男も出産に立ち会うべきだなとは思いました。というか、もったいないです。立ち会わないと。
 まあ、女性に対して頭は上がらなくなっちゃうかもしれませんが、どっかの無責任な政治家みたいに「産めよ殖やせよ」みたいなことは口が裂けても言えなくなりますね。それだけでも立ち会う価値はあるかと思います。
 あと、これは実際に実行しているわけではないので、無責任なことは言えませんが、その後の子育てへの参加の仕方というかモチベーションも全然ちがってくると思いますよ。どっかの女性占い師が「出産に立ち会うと、嫁さんに対して性欲を持ちにくくなるから少子化が進む」みたいなこと言ってたらしいですが、性欲のままに種バラまくだけが父親の仕事じゃないっつーの。
 元々人間は、育児に父親の手が加わることで熱帯雨林からサバンナに出て、これだけの繁栄を遂げることができてるんだから、父親が育児に参加しなかったら少子化対策も何もないのに。と思います。この話は、しはじめると切りがないのでこの辺で。

 無駄に長く、読みにくい文章であることはご勘弁ください。
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by masumania | 2007-01-04 23:09 | 子どもネタ  

あけまして

 おめでとうございます。
 大晦日は子どもの面倒を見るので忙しかったのと疲れていたので、1分たりとも格闘技を見る時間がありませんでした…。

 去年は結婚して、子どもができて、引退試合をやって、年末には娘が産まれて、と目まぐるしく色々あった1年でした。仕事も結構いっぱいしたし。
 でも、中身も濃く、終わってみればいいことばかりの1年だったような気がします。

 今年は選手を辞めたことで、モチベーションのあげ方とか自分の生活の律し方がだいぶ変わってくると思いますが、去年以上に中身の濃い1年にしていきたいなと思っています。

 とりあえずの目標は「太らないこと」で。
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by masumania | 2007-01-01 01:14 | 日々のつぶやき