池上彰さんのうれしい書評

c0013594_415346.jpg  以前、制作に関わった技術評論社の『温暖化論のホンネ ~「脅威論」と「懐疑論」を超えて 』という本の著者の1人である枝廣淳子さんブログに、ちょっとうれしい記事がありましたので紹介します。
 2月21日付の信濃毎日新聞にジャーナリストの池上彰さんが同書の書評を書いてくださっていたとのこと。以下に少し引用させてもらいます(引用部は枝廣さん)。

〜~~~~~~~ここから引用~~~~~~~~~~~

(前略)地球に対する「懐疑派」と呼ばれる人たちが存在します。
 一口に懐疑論といっても、その中身はさまざまです。
 そもそも地球は太古より温暖化と寒冷化を繰り返してきたのであり、現在は温暖化が進行するサイクルに入っているにすぎないと主張する学者。都市に人が集中し、都市の気温が上昇したことで温暖化が進行しているように見えるだけだという考え方。温暖化しても、私たちはメリットもあり、大騒ぎすることではないという人。
 こんな懐疑派の人たちは、どんな根拠にもとづいているのでしょうか。懐疑派と、「温暖化を防がねば」と主張している人たちは、果たして議論が噛み合うのでしょうか。
 噛み合うかどうか、試してみようではないか。こうして誕生したのが、この本です。
「懐疑派」の代表格である武田邦彦氏と、「温暖化防止は急務である」と考える枝廣淳子氏、江守正多氏が、それぞれの論点を提示して議論を進めます。
 冷静な議論が交わされているため、意外にも両者の議論は噛み合うことが多く、双方の相違点もまた明らかになります。たとえば「東京の温度は上がっている」としても、その場合の「東京の温度」とはどこの場所を指すのか等、厳密で科学的・理論的な議論が行われています。
 この本を読むと、科学的なものの見方とは、どういうものなのか、世の中にあふれる情報を、私たちはどう取捨選択すればいいのかについて考えさせられます。
 両者が繰り広げる科学的な論争は、いつしか私たちはどう生きるべきかという問題に帰着していきます。
 自分と異なる意見を主張する人と向き合い、冷静に論点を整理していくのは、辛い作業です。それに取り組んだ3人。意見が対立する人同士の議論とはこうあるべきだというお手本のような本です。

~~~~~~~~~~~~引用ここまで~~~~~~~~~~~~~~~~

 この鼎談のまとめは私がやったのですが、その際に一番意識したのは、まさに「意見が異なる人同士の議論の見本となるような本にしたい」ということでした。(当時のブログにも書いていました
 「科学的なものの見方とは、どういうものなのか、世の中にあふれる情報を、私たちはどう取捨選択すればいいのか」という点も、原稿をまとめている最中に何度も意識したこと。その点に着目して評価していただけたのは、制作に関わったものとして非常にうれしいことです。池上彰さん、ありがとうございました。
 そして、この記事を読んで興味を持ってくれた方、ぜひ書店で手に取るか、リンク先のアマゾンで注文して読んでみてください。
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by masumania | 2010-10-25 23:54 | 仕事  

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