『温暖化論のホンネ〜「脅威論」と「懐疑論」を超えて』

c0013594_415346.jpg 久しぶりに書籍のお仕事をしました。技術評論社から出たばかりの『温暖化論のホンネ〜「脅威論」と「懐疑論」を超えて』という本です。
 デンマークでのCOP15とか、温暖化論のでっち上げ説とかがあって、また話題になることが多くなってきた地球温暖化問題。まあ、地球規模で早急に取り組まなきゃいけない問題であることに変わりはないんですけどね……。
 そんな温暖化問題について、その著作から「懐疑派」の代表のように見られている武田邦彦さんと、『不都合な真実』(アル・ゴア)の翻訳者としても知られる枝廣淳子さん、国立環境研究所の温暖化リスク評価研究室長である江守正多さんによる鼎談をまとめたものです。私は原稿にまとめる作業を担当させてもらいました。
 一見すると「脅威論」vs「懐疑論」のガチンコ勝負のようですが(実際、始まる前は私もドキドキしました)、鼎談が始まってみると、意外なことに(?)議論は噛み合い、かなり面白い内容となりました。お三方とも、温暖化がテーマとなった「朝まで生テレビ」にも出演されていましたが、あれよりも遥かに中身が濃く、有意義な議論になっています。
 武田邦彦さんが、実はそんなに「懐疑」的ではなかったりとか、一時期の著作の中でのメッセージの出し方に反省を表明されたりといった意表をつく展開もありつつ、スリリングな議論が展開されます。
 当然、意見が違う者同士が議論するのですから、めでたい結論めいたものは出ませんが、最終的に、どこまでが合意できて、どこが意見が異なるのか? 楽しみに読んでいただければと思います。
 温暖化について「あんなの陰謀(ウソ)でしょ?」とか思ってる人も、危機感を持っているのに人に伝わらなくて悩んでいる人も、一度読んでみると面白いと思います。

 あと、温暖化の問題に限らず、科学者が社会に対してどのようにメッセージを発するべきか?とか、意見の違う者同士が、どうやって共通点を見つけ、異なる部分についてどうやって議論を進めていくのか?ということについても、刺激的で参考になる話がたくさん出てきます。
 自分と違う相手の意見を尊重しながら、意見が異なる者同士で議論することとか、特に苦手になっているように見えるこの社会では、広く読まれるといいなと思う本です。
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by masumania | 2009-12-25 01:08 | 仕事  

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