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燃料電池バイク

 最近、少しずつですが「バイクとエコ」について書かせていただく機会が増えてきました。日経BP『ECOマネジメント』でも「開発すすむ燃料電池二輪 四輪よりも2ケタ安い?」という記事を書いています。
 前の記事で触れた『フリーライドマガジン』の電動バイクに続いて、今度は燃料電池バイクです。

 燃料電池車って四輪の世界では「究極のエコカー」といわれていながら、製造コストが高かったり(1億円とかいわれています)、燃料となる水素のインフラが整っていなかったりで普及が進んでいないのですが、コストの安いバイクが普及の一助になるかもしれないというお話です。
 インフラについても、水素タンクを脱着式にしてタンク交換で燃料補給をできるようにしていたり、水素を入手の簡単なメタノールから取り出す方式にしていたりと、バイクならではの工夫が見えます。
 燃料電池のモビリティは二輪車から普及していくのかもしれません。そうなったら、バイクがエコな乗り物だというイメージも社会に定着してくれるかもしれないですね。

 あと、「エコカーって色々あるけど、どれが一番いいの?」みたいな話を聞かれることがあるのですが、基本的に使い方次第なので、どれが一番とは言いづらいんですよね。
 これは次世代エコカーの本命は何か?って話と同じなんですが、基本的に今走ってるガソリン車が全て電気自動車になったり燃料電池車になることはないと思います。長距離トラックとかはしばらくディーゼルでなければならないでしょうし、近距離の移動なら電気自動車、長い距離を乗るなら燃料電池車というように適材適所が大切なのではないかと。
 そういう意味では「多様化」こそが次世代エコカーの本命といえるでしょう。もちろん、その中には自転車やバイクも入ります。近所のコンビニなんかは自転車で行けばいいし、多少距離があるならバイクを使えばいい。電車で事足りるものは(荷物の移動も含めて)電車を使えばいいし、今までみたいに「何でも車で」っていう社会ではなくなるでしょう。
 景気が悪くなったとたん業績が急に悪化した自動車業界の状況は、そんな時代への変化を表しているように思います。

by masumania | 2009-01-16 22:23 | 仕事  

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